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ロンドンでは100万人が世紀のロイヤルウェディングを祝福していた日、日本では西村明久先生退任記念祝賀会が第一期卒業生によって盛大に催された。 彼の人柄に引き寄せられるように全国に散らばっていた教え子たち(卒業生40名)が一堂に会した。我々一期生にとっては30年ぶりの再会である。女性陣はあの頃の美貌と容姿の面影をかろうじて留めていた。しかし、男性陣は人生の重荷を背負い過ぎたのか?あまりにも変わり過ぎた(人もいた)。私見ではあるが、ロビーですれ違っても他人のフリをしたくなる強面も多い。 30年の空白は開宴前から埋まり、ご夫妻を迎え入れる頃には不思議な安堵感に満ちていた。乾杯の発声とともに、こんなにもお喋り好きだったかと思うほど一斉に会話が弾む。 宴もたけなわ、彼に最終講義をお願いすると、さすが大物、ホワイトボードを準備していたにもかかわらず、「光子と物質との相互作用」という自筆プリントが配られた。花束贈呈の前座程度にと思っていたが、彼は決して期待を裏切らない。予想どおり長い。早々に巻きを入れご夫婦に花束を贈ると、すでに時は502号教室へタイムスリップしていた。あの頃、一つの目標に向かって机を並べた仲間たちの尽きることのない会話。ご夫妻から締めの挨拶を頂戴したにもかかわらず、誰一人席を立とうとはしなかった。その後、彼とともに全員が二次会へ向かったことは言うまでもない。(松田英治 記) |